金型設計をやっていると、重心がどこなのか知りたいという場面は良くありますね。
バランスよく金型を釣り上げるために、アイボルトをどこに付けるか?
治具の持ち手をどこに付ければ作業しやすいか?
ゲート位置を決めるのに、成形品の体積の中心はどこにあるのかを知りたいというのもありますね。
(重心だけからゲート位置を決めるのは、少々乱暴ですが。)
ソリッドモデルの長さや体積、重心位置まで測ろうとする場合は、”ボディを測定”を使っていたと思います。
NX1872シリーズまではそれでよかったのですが、 NX1953シリーズ ではなくなってしまいました。
”測定”コマンドを使ってください。
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測定コマンドの使い方
- [解析]-[測定]を選択します。
- 「測定するオブジェクト」より”オブジェクトセット”を選択します。
- 「オブジェクトを選択」よりソリッドボディを全て選択します。
- 「結果フィルタ」より”ボディ”をオンにします。
↑ここがわかり難いんです。結果フィルタを押さないと数値が表示されないんですよね。
知らないと使えないコマンドだと思ってしまいます。
結果フィルタを選択すると、画面上に重心位置を含めた測定結果が表示されます。
ここで、補足です。
画面上に重心位置の点を表示させたい場合は、右端のオプションをオンにします。
”測定”コマンドはいろいろな機能を詰め込みすぎでは?
現在の測定コマンドは、1つでいろいろな測定に対応しようとしています。
便利にしようという意図はわかるのですが、かえって分かり難いものとなっています。
直感で使い方が想像できないんですよね。残念な例です。
まあ、慣れれば使えなくはなさそうなので、しばらく努力してみようと思います。
以上、参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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