お客さんや、会社によっては自社の製品設計部門から形状データが送られてきます。
同じCADを使っていれば、その生データをいただきます。
でも、IGESやSTEPなどの中間ファイルでやり取りすることが多いのではないでしょうか?
中間ファイルとは言っても、すべてのバージョンが読めるわけではないのです。
読めないので変換しなおしてもらおうとすると、相手方にバージョンが違うということの意味が解ってもらえず苦労した思い出があります。
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結論:FreeCADで変換してください
こんな時にも、無料で使えるFreeCADは頼りになります。
FreeCADに読み込んで、そのままエクスポートするだけです。
簡単ですよね。
素のNXでは、242は読み込めません
STEP形式のデータには、一般的に203、214、242の3種類ありますよね。
※STEP242とは?
普通に買ってきたNXには、STEP242読む機能はありません。
オプションなんです。
メニューにはちゃっかり並んでいるんですけどね。
NXのメニューはライセンスのないコマンドも、使えるコマンドと同じように表示されるので混乱しますよね。
表示させないか、グレーアウトしておいてくれるとかして欲しいものです。
STEP214のコマンドで開こうとすると、こうなります。
多くの場合はSTEP214で提供されるので、通常は困らないです。
STEP242のオプションモジュール、高くないですか?
Siemensさん、これはいかがなものでしょうか?
オプションなのは受け入れるとしても、購入に17万円は高くないですか?
それに毎年保守料が60万円かかるし。
そんなに開発費かかるんでしょうか・・・
ここでワンポイント
そのまま変換すると曲線などの余分なものが付いてきます。
シンプルにソリッドモデルだけ取り出したい方は、こうしてください。
- FreeCADでモデル名の左の三角印をクリックして、ツリーを開く
- その中のSOLIDMODELという名前を選択した状態にする
- その状態でエクスポートする
これで、ソリッドモデルだけがSTEPファイルとしてエクスポートされます。
おまけ:STEP242とは?
簡単に言うと、下記のようになります。
- 白黒の203と、カラーの214を統合した形式
- テキスト検索できるので、ほぼ永久に使える
- Brep情報や、ポリゴン情報が格納できる
長期保存のために形状が厳密に定義されているようで、CADが違っても同じ形状が再現できる。
Parasolidなんかは、定義の仕方が曖昧な部分があるようです。
これからは、ますます使われていくのでしょうね。
以上、参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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