もらった3DモデルデータがIGES形式だと、目の前が一瞬暗くなります。
面と面の境目がきちんとつながっていないことが多く、ソリッドモデルにするのに苦労します。
SiemensのNXは、サーフェスを編集する機能が弱いですよね。
ソリッドを変形させるのは、かなり得意なんですけれど。
→Siemens社の3DCAD、NX
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フィレットの一部が欠けていることが多い
IGESデータを読み込むと、フィレットの一部がない事があります。
特に徐変フィレットやスイープで作った面が多いような気がします。
下記のように、幅0に徐変する部分なんか、よく見かけます。
![徐変フィレットの図](https://mozhe-heizou.com/wp-content/uploads/2022/02/092-2.jpg)
隙間を埋めるためのコマンドもありますが、役に立ちません
サーフェスを充填、N辺のサーフェスなど開いてしまった隙間にフェースを作成できるコマンドはあります。
![サーフェスを充填](https://mozhe-heizou.com/wp-content/uploads/2022/02/サーフェスを埋めるコマンド.jpg)
でも、ダメなんですよね。
エラーが出て、縫合できません。どうしても、くっ付かないんです。
![フィレットを埋めるの図](https://mozhe-heizou.com/wp-content/uploads/2022/02/098.jpg)
あきらめて、取り敢えず埋めてソリッドにしましょう
ここは考え方を切り替えて、おかしな形でもいいから取り敢えずソリッドにしましょう。
話はそれからです。
ソリッドにさえしてしまえば、なんとでもなります。
NXは、そこが強みですからね。
2段階に分けて、フェースを作って埋めてしまう
まず、スイープにて画像のように2辺を選択してフェースを作ります。
![2辺でサーフェス作成の図](https://mozhe-heizou.com/wp-content/uploads/2022/02/2辺を選択.jpg)
そして、残りの小さな半円形部分を同じように選択してフェースを作成。
![同じ方向の選択した図](https://mozhe-heizou.com/wp-content/uploads/2022/02/同じ方向.jpg)
ここで、注意。
はい、ここテストに出ます。(何のテストだ?)
2辺を同じ方向で選択すると、なんとフェースができないのです。
理屈は分かりませんが、何度試してもダメです。できません。
逆の方向に選択してください。
あっさりフェースができます。
![逆方向に選択するの図](https://mozhe-heizou.com/wp-content/uploads/2022/02/同じ方向-1.jpg)
無事に出来たフェースを本体と縫合していただければ、隙間がなくなりソリッドモデルに昇格です。
別にシートよりもソリッドの方が、偉い訳ではありませんが。
![完成の図](https://mozhe-heizou.com/wp-content/uploads/2022/02/完成の図.jpg)
フェース削除して、フィレットを自然な形に整える
ソリッドになったら、後は楽なもんです。
フェースの削除コマンドで、周囲のフィレット部分共々一旦削除します。
新たにフィレットコマンドで、形状を復元しましょう。
フェースの削除コマンドを使う前に、フィレットの大きさをメモに取っておいた方が良いですね。
もしくは、元のモデルも残しておいて、重ねて表示して合わせながらフィレットを復元していくという手もありますね。
以上、参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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